2014/12/18収録
金井 美恵子(小説家)
金井美恵子さん、待望の最新長篇『お勝手太平記』は書簡形式の小説です。
読書と手紙を書くのが趣味の熟年女性・アキコさんが、女学校時代の同級生らに書きまくった50通に及ぶ手紙は、脱線を繰り返し、いたるところに意地悪を挟みながら、時に鋭い文芸批評にもなっています。金井ファンならばピンとくるでしょうが、このアキコさん、『快適生活研究』ですでに顔見せをしています。また、手紙の受け取り手のひとり、佐藤絵真は、『文章教室』で小説の勉強をしていた彼女です。
ほかにも著者ならではの小説的たくらみに満ちた、抱腹絶倒の本作について、アキコさんと一部「基本的に同じ考え」という著者が存分に語ります。
【講師紹介】
金井美恵子(かない・みえこ)
1947年高崎市生まれ。小説家。67年「愛の生活」でデビュー。
68年に現代詩手帖賞を受賞。小説、エッセイ、評論など幅広い執筆活動で知られる。
著書に『プラトン的恋愛』(泉鏡花文学賞受賞)、『タマや』(女流文学賞受賞)、『噂の娘』、『ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ』、『金井美恵子エッセイ・コレクション〔1964‐2013〕』(全4巻)など。
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