2015年07月27日

菊池省三(菊池道場 道場長/元小学校教師) 菊池省三「挑む 私が問うこれからの教育観」刊行記念 講演&サイン会


2015/7/20収録

菊池省三(菊池道場 道場長/元小学校教師)

2012年7月、NHK人気番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演し、学級崩壊を立て直す教師として注目された菊池省三先生は、2015年春、小学校教師を突然退職しました。
コミュニケーション教育の第一人者として、年間70回以上の講演をし続けてきた菊池省三先生は、何を考え、何をしようとしているのでしょうか?
---------------------------------------------------------------------------------------
 たくさんの温かい励ましのお言葉 ありがとうございました。突然の決断で皆さまを驚かせることになってしまっていることと思います。心よりお詫び致します。
 小学校教師としての33年間という時間の中で、多くの皆さまに評価をいただいてきました教育実践をより広く、より積極的に全国へ伝えていきたい、そうすることにこれからの全精力を費やそうという想いでの苦渋の決断でした。
 小学校教師を退職し立場を変えたことにより、より多くの方のニーズに寄り添い、互いに学び合い、日本の教育を変えるために尽力できる環境が整ったことになったともいえるかもしれません。
(菊池省三 2015年4月1日 Facebookへの書き込みから)
---------------------------------------------------------------------------------------
今年の8月に、「菊池道場」を全国ネットとして正式発足させるとともに、「菊池道場 機関誌『白熱する教室』(季刊誌)」を創刊します。
従来の「一斉指導型」の教室から、「安心と信頼の中で行われる『話し合いの授業』」への転換を目指して、菊池先生は戦いを始められます。
そんな熱い思いを綴った「挑む 私が問うこれからの教育観」の刊行を記念して、トークショーを開催しました。

【講師紹介】
菊池省三(きくち・しょうぞう)
1959年、愛媛県生まれ。山口大学教育学部卒業。全国ネット「菊池道場」道場長。
元福岡県北九州市公立小学校教諭。文部科学省の「『熟議』に基づく教育政策形成の在り方に関する懇談会」委員。
【主な著書】『人間を育てる 菊池道場流 作文の指導』『「話し合い力」を育てる コミュニケーションゲーム62』『写真で見る 菊池学級の子どもたち』『動画で見る 菊池学級の子どもたち』『ディベート ルネサンス 究論復興』『コミュニケーション力あふれる「菊池学級」のつくり方』、『小学生がつくったコミュニケーション大事典 復刻版(監修)』(以上、中村堂)、『小学校発! 一人ひとりが輝く ほめ言葉のシャワー 1〜3』(以上、日本標準)、「菊池先生の『ことばシャワー』の奇跡 生きる力がつく授業」(講談社)、「学級崩壊立て直し請負人: 大人と子どもで取り組む『言葉』教育革命」(新潮社)、他多数。
7月15日新刊 2冊同時発売

挑む 私が問うこれからの教育観
 著 菊池省三
 ISBN978-4-907571-17-7  本体価格2000円+税
 四六判 176p

今の教室を創る 菊池道場機関誌『白熱する教室』2015年夏号
 編集長:菊池省三 特集執筆:菊池道場広島支部
 ISBN978-4-907571-18-4  本体価格1500円+税
 B5判 100p 巻頭4pカラー


posted by junkudo at 09:29| トークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月23日

陣野俊史×中村隆之×小笠原博毅 戦争/文学/カルチュラル・スタディーズ


2015/7/16収録

『年報カルチュラル・スタディーズvol.3』(航思社)出版記念トークイベント

陣野俊史(文芸/サッカー批評)
中村隆之(カリブ海文学/地域研究)
小笠原博毅(カルチュラル・スタディーズ)

「例外状態」が「常態」となる戦争は、国家間に限らずさまざまなかたちで、つねにすでにあった。 しかし文字どおり「戦火の足音が聞こえる」今、文学は戦争について何を語り、カルチュラル・スタディーズは何を問いかけるのか。


【講師紹介】
陣野俊史(じんの・としふみ) フランス文学、日本現代文学、音楽、スポーツなど幅広い批評活動を展開。著書に『サッカーと人種差別』(文春新書、2014)、『戦争へ、文学へ』(集英社、2011)、『じゃがたら』(河出書房新社、2009)、訳書にV・シュッツ『ダフトパンク』(河出書房新社、2013)など。

中村隆之(なかむら・たかゆき) カリブ海フランス語文学専攻。大東文化大学教員。
著書に『カリブ‐世界論』(人文書院、2013)、『フランス語圏カリブ海文学小史』(風響社、2011)、訳書にJ. M. G. ル・クレジオ『氷山へ』(水声社、2015)、E・グリッサン『フォークナー、ミシシッピ』(インスクリプト、2012)など。

小笠原博毅(おがさわら・ひろき) 『年報カルチュラル・スタディーズ』編集代表。
神戸大学大学院教員。著書に『よくわかるスポーツ文化論』(共著、ミネルヴァ書房、2012)、『黒い大西洋と知識人の現在』(共編著、松籟社、2009)、訳書にJ・プロクター『スチュアート・ホール』(青土社、2006年)など。


posted by junkudo at 09:13| トークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月21日

柴崎 友香(小説家)×中上 紀(小説家)×市川 真人(聞き手・文芸批評家) 女性作家が語る「戦争と小説」 ―中上健次『鳳仙花』を読みながら


2015/7/14収録

柴崎 友香(小説家)
中上 紀(小説家)
市川 真人(聞き手・文芸批評家)

終戦から70年を数える今年8月。
いまや、戦争を知らない世代が人口の大半を占めつつあります。
そんな私たちが「戦争」について考えるには、フィクションを産み出す「創造力」と、かつて書かれた作品から「戦争と、それを知る世代」について考える「想像力」が役にたつ。
SFでもなければ軍記でもなく、時に日常の生活に、時に時代を超えた一族の物語に、そっと侵入する「戦争」について、戦争好きな男の子でなく、女性であり母である小説家たちが語る90分。
入口は、話題の日本文学全集に収載の、珍しく女性主人公で書かれた中上健次『鳳仙花』

【講師紹介】
柴崎 友香(しばさきともか)
73年大阪府生。大阪府立大学で地理学を専攻、写真部で街の風景を好んで写した後、機械メーカーに就職。
99年、短編「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」でデビュー。
『その街の今は』で織田作之助賞など3賞、『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞。
12年の『わたしがいなかった街で』は、1945年の大阪、1992年のユーゴ、2010年の世田谷と、時空を重ねた歴史と戦禍の記憶を描いて転機を迎え、2014年『春の庭』で第151回芥川龍之介賞を受賞。

中上 紀(なかがみのり)
71年東京生。学生時代を海外に過ごし東洋美術を学び、アジア各地を旅した経験をもとに紀行「イラワジの赤い花」でデビュー。
「彼女のプレンカ」ですばる文学賞。中上健次の実娘。

市川 真人(いちかわまこと)
71年東京生。早稲田大学准教授、雑誌「早稲田文学」編集委員、TBS系情報番組「王様のブランチ」コメンテーター等を務める。
著書に『芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか』等。


posted by junkudo at 14:18| トークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月07日

永井 均(哲学者)×鈴木 康夫(作家) 宇宙的なわたし


2015/6/30収録

鈴木康夫『天女(アプサラ)たちの贈り物(マーヤー)』刊行記念トークショー

永井 均(哲学者)
鈴木 康夫(作家)

この世界の成り立ちについて、宇宙崩壊という破局の意味について、わたしという存在の謎について、独自のメッセージを発信し続ける哲学者と、ヴィジョネールな新進作家が対話します。
 現代宇宙論がその最先端で描きだす宇宙像、ブラックホールやダークマター、あるいはビッグクランチなどの哲学的・人間的意味はどこにあるのでしょうか。
そこには、わたしたちの日常の言葉では届かない秘密が隠されているのでしょうか。
そしてまた、この宇宙の成立について語ってきた伝統的な形而上学や詩的ヴィジョンや神秘の言葉は、現代の宇宙像とどんな地点で交叉するのでしょうか。

永井 均氏絶賛『天女(アプサラ)たちの贈り物(マーヤー)』
 これは、私の知るかぎり、本当の問題を主題として書かれた史上はじめての小説である。
 しかし、読むたびに酔い痴れて恍惚としてしまうのは、主題のせいばかりではないようなのが、また不思議。

 いま・ここにつまずいているすべての人に贈る、言葉の哲学とわたしの形而上学、東方の神秘思想と現代宇宙論があやなすめくるめく自己救済の物語。

【講師紹介】
永井 均(ながい・ひとし)
1951年生まれ. 日本語によってオリジナルな哲学を展開し続ける。「私」とは何か、「語りえぬもの」とは何か、「なぜ、人を殺してはいけないのか」など、リアルにして今日的な問題に正面から取り組もうとする構えは、哲学における「永井問題」とも称される。近著、『哲学の密かな闘い』『哲学の賑やかな呟き』(ぷねうま舎)ほか。専攻, 哲学・倫理学. 慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位所得. 現在,日本大学文理学部教授.

鈴木 康夫(すずき・やすお)
1970年アメリカ・ロサンゼルス生まれ。東京都立新宿高等学校卒。明治大学理工学部数学科卒。日本大学大学院博士前期課程修了(素粒子物理学専攻)。小説の執筆は、学生時代に始まり、永井均氏の著作を愛読する中で、旅やさまざまな芸術鑑賞、思索活動、高校講師や宇宙開発プロジェクトなどにかかわった実務の蓄積が、この度のSFファンタジー『天女(アプサラ)たちの贈り物(マーヤー)』に結晶した。



posted by junkudo at 11:59| トークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする