2015年09月29日

六車 由実(社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員)×赤坂 憲雄(民俗学者) 「介護民俗学」が切り拓く物語の沃野


2015/9/19収録

『介護民俗学へようこそ!「すまいるほーむ」の物語』 六車由実著 (新潮社刊)〜刊行記念トークセッション〜

六車 由実(社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員)
赤坂 憲雄(民俗学者)

民俗学の「聞き書き」の方法が、介護の世界を劇的に変えた!
高齢者と真摯に向き合い、《人生の先輩》として話を聞く。名づけて「介護民俗学」。そんなユニークな方法を取り入れた介護施設があります。そこは、六車由実さんが管理者を務める沼津市のデイサービス施設「すまいるほーむ」。お年寄りが語り出す多彩で豊饒な物語が笑いと涙を呼び、認知症の人も介護スタッフも、生き生きとした感情を取り戻していきます。今回は、民俗学研究者時代からお付き合いの深い赤坂憲雄さんとのトークセッション。「東北学」を提唱し、民俗学の新たな地平を切り拓いてきた赤坂さんと「介護民俗学」の可能性を考えます。ご期待ください。

【講師紹介】
●六車由実(むぐるま・ゆみ)
1970年静岡県生まれ。社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員。『神、人を喰らう-人身御供の民俗学』でサントリー学芸賞。その後民俗学者から介護職に転身、『驚きの介護民俗学』で日本医学ジャーナリスト協会賞大賞を受賞。最新刊は『『介護民俗学へようこそ!「すまいるほーむ」の物語』(新潮社)

●赤坂憲雄(あかさかのりお)
民俗学者。1999年『東北学』を創刊。2007年『岡本太郎が見た日本』(岩波書店)でドゥマゴ文学賞受賞。2008年同書で芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)受賞。
著書に『東北学/忘れられた東北』(講談社)『3・11から考える「この国のかたち」-東北学を再建する-』(新潮社)など多数。


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2015年09月15日

真山 仁(作家) 連続トークセッションvol. 15 2015年秋――真山仁、日本が抱える問題を棚卸しする


2015/9/9収録
『黙示』(新潮文庫)刊行記念

真山 仁(作家)

『黙示』の裏テーマは、震災以降日本に蔓延する正しさ≠フ危うさにあった!
アベノミクスの限界、中国株暴落の危機、安保法制と集団的自衛権、新国立競技場、原発再稼働、一向に進まない成長戦略――。作家生活10周年を迎え、ますます激しい議論を呼ぶ作品で読者に厳しい問いを突きつける真山仁さんが、日本の問題を棚卸しして、語ります。

【講師紹介】
真山 仁(まやま・じん)
1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年に企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。
2007年、『ハゲタカ』『ハゲタカII』を原作としたNHK土曜ドラマが大きな話題を呼んだ。他の著作に『ベイジン』『プライド』『コラプティオ』『グリード』『売国』『雨に泣いてる』『ハゲタカ外伝 スパイラル』など多数。作品の対象に徹底的に迫る取材力と緻密な文体を併せ持つ、社会派の新たな旗手として注目を集めている。


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2015年09月14日

山下澄人(作家)×ゲスト:佐々木敦(批評家・早稲田大学教授・HEADZ主宰) “山下澄人と佐々木敦による、鳥の会議”


2015/9/3収録

『鳥の会議』刊行記念

山下澄人(作家)
ゲスト:佐々木敦(批評家・早稲田大学教授・HEADZ主宰)

 この度、山下澄人さんが待望の新刊『鳥の会議』を刊行されました。本書の刊行を記念して、佐々木敦さんをゲストにお招きし、トークセッションをおこないます。
 佐々木さんはこれまでの山下作品を多数論じてきたことのみならず、先日飴屋法水さんの演出によって山下さんの小説『コルバトントリ』の舞台化した際にも企画として関わるなど、山下作品を多方面から読まれている最高の聞き手です。佐々木さんは『鳥の会議』をどう読まれたのか……? スリリングなお二人のトークを、ぜひご期待ください。

『鳥の会議』
内容紹介●ぼくと神永、三上、長田はいつも一緒だ。ぼくがまさしに左目を潰されたら、みんなは仕返しにゲーセンに向かい、中学の教師や先輩からの挑発には暴力で反抗する。そんなある晩、神永はヤクザ者の親父をカッとなって殺してしまい…。
にがさと痛みのなかで鮮烈に輝く少年たちの群像


出演者紹介
山下澄人●プロフィール 1966年生まれ。作家。富良野塾二期生。96年より劇団FICTIONを主宰、作・演出・出演を兼ねる。2011年『緑の猿』(平凡社)で野間文芸新人賞を受賞。
著書:『ギッちょん』(文藝春秋)、『砂漠ダンス』(河出書房新社)、『コルバトントリ』(文藝春秋)、『ルンタ』(講談社)がある。

佐々木敦●プロフィール 1964年生まれ。批評家・早稲田大学教授・HEADZ主宰。
映画・音楽から文学・演劇・ダンス・思想など多彩な領域で批評活動を展開。
著書:『ニッポンの音楽』(講談社現代新書)、『あなたは今、この文章を読んでいる。:パラフィクションの誕生』(慶応義塾大学出版会)、『ex-music〈L〉ポスト・ロックの系譜』『ex-music〈R〉テクノロジーと音楽』(ともにアルテスパブリッシング)、『「4分33秒」論――音楽とは何か』(Pヴァイン)、『シチュエーションズ「以後」をめぐって』(文藝春秋)ほか多数。


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2015年09月11日

盛口満(沖縄大学人文学部こども文化学科教授) 自然はこんなにおもしろい−−みる・かく・つたえる

2015/9/5収録


盛口満(沖縄大学人文学部こども文化学科教授)

子どものころから生き物が好きだったけれど、大学を卒業し、教員という道を選ぶことになって、どうしたら「普通」の人に生き物のおもしろさがつたわるのか・・
というのが自分の大きなテーマとなった。
これまでかかわってきた学校がどのような場であったかを少し紹介させてもらうとともに、その中での様々な人たちとのやりとりから、どんなふうにテーマへ結びつく糸口が見つかり、それが授業だけでなく、本という形にまで結び付いていったのかという話をさせていただけたらと思っている。

●プロフィール
盛口満
1962年千葉県生まれ。千葉大学理学部生物学科卒。
自由の森学園中高等学校理科教諭をへて、現在は沖縄大学人文学部こども文化学科教授。
主な著書に『生き物の描き方 自然観察の技法』(東京大学出版会)『テントウムシの島めぐり ゲッチョ先生の楽園昆虫記』(地人書館)など。


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2015年09月03日

高橋 政陽(元テレビ朝日記者)×水野 衛子(中国映画字幕翻訳業) 山口淑子さん没後1年 李香蘭をめぐる満洲と上海

2015/9/1収録

高橋 政陽(元テレビ朝日記者)
水野 衛子(中国映画字幕翻訳業)

戦前の中国と日本で、歌手として女優として活躍した李香蘭こと山口淑子さんが亡くなって、2015年9月で1年になります。
戦後70年の本年、李香蘭の満州と上海での活動を中心に、その足跡を振り返ってみたいと思います。
生前の山口淑子さんに信頼され親しくお付き合いしていた高橋政陽さんに、中国映画翻訳家の水野衛子さんがその知られざる人生をお聞きするとともに、お二人で李香蘭の映画と音楽について語ります。
慶應義塾大学文学部創設125年記念行事「李香蘭 映画と音楽」(2015年9月12日開催予定)でも司会をされるお二人の李香蘭への熱き想いを、ぜひこの機会に感じてみてください。

◆講師紹介◆
・高橋政陽(たかはし まさはる)
売文業。早稲田大学第一部文学部卒。中国留学の後、東京新聞記者を経てテレビ朝日へ。
「ニュースステーション」ディレクター、台北支局長、「サンデープロジェクト」チーフディレクターなど担当。
2007年には日中初の生討論番組となった「朝まで生テレビ」プロデューサー。
2010年退社し現職。晩年の山口淑子さんと親しく、逝去後には「李香蘭という十字架を背負い続けた生涯」(『新潮45』2014年11月号)、「李香蘭の秘めた恋」(『文藝春秋』2014年12月)などを発表。
また日本、香港で競馬評論も手がける。

・水野衛子(みずの えいこ)
中国映画の字幕翻訳、通訳。慶應義塾大学文学部卒。
「初恋のきた道」「HERO」「妻への家路」など 多くのチャン・イーモウ作品、
「始皇帝暗殺」「北京ヴァイオリン」「運命の子」などのチェン・カイコ―作品ほか、100本以上の中国映画の字幕翻訳を担当。
翻訳書に「中国大女優 恋の自白録」(文芸春秋社)、「中華電影的中国語 さらばわが愛、覇王別姫」(キネマ旬報社)、「セデック・バレ」(河出書房新社)などがある。
慶應義塾大学・早稲田大学講師。


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