2016年04月25日

福岡 伸一(生物学者)×舘野 鴻(細密画家) 『やわらかな生命』(文藝春秋)文庫化 『つちはんみょう』(偕成社)刊行記念対談


2016/4/16収録

科学の語り部、福岡伸一先生による週刊文春連載エッセイの書籍化第3弾『やわらかな生命』が、3月に文藝春秋より文庫化されます。また、時をおなじくして、2013年に刊行され、福岡先生に帯文を書いていただいた絵本『ぎふちょう』の作者・舘野鴻さんの新作『つちはんみょう』(偕成社)が、4月に刊行となります。生態調査に7年もの歳月を費やし、1ミリにも満たない小さな幼虫たちの決死の旅をテーマに、緻密かつ力強く描ききった、著者渾身の作品です。
今回は、おふたりの「刊行記念・合同イベント」として、「芸術と科学」「種の存続と個の命」などを切り口に、表現や科学、生命のことなどについて、お話していただきます。

【講師紹介】
●福岡伸一(ふくおかしんいち)
生物学者・青山学院大学教授。1959年東京生まれ。京都大学卒。ベストセラー『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』ほか、「生命とは何か」を分かりやすく解説した著書多数。他に『世界は分けてもわからない』『できそこないの男たち』『動的平衡2』『ルリボシカミキリの青』『フェルメール光の王国』『せいめいのはなし』『福岡ハカセの本棚』『生命の逆襲』『動的平衡ダイアローグ』『芸術と科学のあいだ』など。

●舘野鴻(たてのひろし)
1968年神奈川県横浜市生まれ。札幌学院大学中退。幼少時より熊田千佳慕氏に師事。1986年北海道に居を移し、昆虫を中心に生物の観察を続けるが、大学在学中に演劇、舞踏、音楽に傾倒。1996年より、神奈川県秦野で生物調査の傍ら本格的に生物画の仕事を始める。絵本に『しでむし』『ぎふちょう』 (偕成社)、『こまゆばち』『なつのはやしのいいにおい』(福音館書店)、生物画の仕事に『世界の美しき鳥の羽根』(誠文堂新光社)など。



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2016年04月13日

樋口 陽一(東京大学名誉教授)×小林 節(慶応義塾大学名誉教授) 護憲派の泰斗と改憲派の重鎮が読み込む自民党草案


2016/4/4収録
『憲法改正の真実』(集英社新書)刊行記念

樋口 陽一(東京大学名誉教授)
小林 節(慶応義塾大学名誉教授)

護憲派の泰斗と改憲派の重鎮。このふたりが自民党改憲草案を徹底分析する、『「憲法改正」の真実』(集英社新書)が誕生しました。史上最高に分かりやすい「改憲」論議の決定版です。

この新書の刊行を記念して、今、もっとも注目を浴びる憲法学者である、ふたりがそろって登壇! 熱い論戦が交わされている「改憲」問題について、詳しく解説します。

【講師紹介】
樋口 陽一(ひぐち よういち)
1934年生まれ。東京大学・東北大学名誉教授。法学博士。パリ大学名誉博士。国際憲法学会名誉会長。日本学士院賞受賞。レジオンドヌール勲章受勲。主な近著に『近代国民国家の憲法構造』など。

小林 節(こばやし せつ)
1949年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。弁護士。法学博士、モンゴル・オトゥゴンテンゲル大学名誉博士。元ハーバード大学ケネディ行政大学院フェロー。主な近著に『「憲法」改正と改悪』など。


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2016年04月05日

長岡亮介(明治大学理工学部 特任教授) 大学数学の魅力について〜『難解さ』にくじける前に分かって欲しいこと


2016/3/29収録

「長い歴史をもつ数学ですが、17世紀における微積分法の発見をきっかけとして 『自然を理解し、生活の役に立つ数学』という新領域が開拓されました。
しかしこの画期的な変動は、すぐに数学自身の飛躍的な発展を生み出すことになります。
現代数学はこうした劇的な運動の中で誕生したものなのですが学校数学は微積分法発見の初期段階で終わっており、他方大学数学は19世紀後半以降の数学の現代的展開を整理した形で講ぜられることが多いため、それらの間の数学的・論理的・文化的な不連続性に目を向けられることが気ぜわしい近年は特に減っているような気がします。
その間を繋ぐことは容易でありませんが、『小さな試み』を継続することが大切だと思っています」と語る長岡先生に、大学数学の魅力を語っていただきます!

【講師紹介】
長岡亮介(ながおか・りょうすけ)
1947年、長野県に生まれる。
東京大学理学部数学科卒業、同大学院理学系研究科博士課程満期退学。津田塾大学助教授、大東文化大学教授、放送大学教授等を経て、現在、明治大学理工学部特任教授数理哲学、数学史を専攻。
主な著書
「長岡亮介 線型代数入門講義−現代数学の《技法》と《心》」東京図書、2010
「数学者の哲学・哲学者の数学−歴史を通じ現代を生きる思索」共著、東京図書、2011
「東大の数学入試問題を楽しむ−数学のクラシック鑑賞」日本評論社、2013
「総合的研究 数学I+A」「総合的研究 数学㈼+B」「総合的研究 数学㈽」旺文社、2012、2013、2014
「数学の森−大学必須数学の鳥瞰図」共著、東京図書、2015


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2016年04月02日

中島岳志(政治学者)×島薗進(宗教学者) ナショナリズムと宗教を問い直す


2016/3/15収録
『愛国と信仰の構造−全体主義はよみがえるのか』(集英社新書)刊行記念対談

中島岳志(政治学者)×島薗進(宗教学者)

国家神道、祖国礼拝、八紘一宇。愛国心と信仰心が暴走した果てに、戦前の日本がなだれこんでいった全体主義。その種がまかれた明治維新から第二次大戦まではおよそ75年ですが、戦後75年めが近づく現代の日本も奇妙によく似た歴史の過程を歩んでいます。
危機の時代になると、人々はなぜ国家と宗教に傾斜していくのか。戦前のような全体主義は甦るのか。
ナショナリズムと宗教の関係を追いかけていた政治学者と宗教学者が、明治維新から現代までの150年を分析。この先の日本の行く先を考えます!

【講師紹介】
●中島岳志(なかじま たけし) 一九七五年生まれ。政治学者。北海道大学公共政策大学院准教授を経て、二〇一六年三月より東京工業大学教授。専門は近代思想史。主な著作に『中村屋のボース』(大佛次郎論壇賞受賞)。
●島薗進(しまぞの すすむ) 一九四八年生まれ。宗教学者。東京大学大学院人文社会系研究科名誉教授。上智大学神学部特任教授、グリーフケア研究所所長。専門は近代日本宗教史。日本宗教学会元会長。主な著作に『国家神道と日本人』



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