2012年03月22日

アーサー・クラインマンの世界 皆藤章×江口重幸

※このトークセッションの配信は終了しました。


『精神医学を再考する 疾患カテゴリーから個人的経験へ』
アーサー・クラインマン著 江口重幸 (他)訳

2012年3月15日収録

『アーサー・クラインマンの世界−−かけがえのないものとは何か』
皆藤 章(京都大学教授)
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江口重幸(精神科医)

今日生きる私たちは自分自身に対する不確かな感覚を抱かざるをえません。時代は大きく動いています。そのなかで私たちは、生活する上での根本的な問題として、自分の人生か-ら、危険や不安を、不安定さを取り除くことができないでいます。
また昨年の東日本大震災は、私たち日本人に、危機に直面したときに自分が選び取る行動の意味について、改めて考えさせました。
世界的に著名な精神科医であり、医療人類学者であるクラインマンは、大きな危機をくぐり抜けた多くの人びとの語りを聴くなかで、「人間の深い体験は、本質的に道徳的なもの-である」と指摘しています。日常生活の延長線上で尋常でない事態に直面したとき、その個人にとって、真にかけがえのないものとは、頼れるものとは何なのか。人間性の土台と-なるべき道徳とは何なのか。臨床活動の現場に携わる二人の専門家をお招きし、私たちの生活のなかで──特に危機的な状況の中で──最後に守らなければならないものについて-考えてみたいと思います。

【アーサー・クラインマン】
1941年ニューヨーク市生まれ。ハーバード大学教授、精神科医。ハーバード大学アジア・センター長。主に中国をフィールドとした病気の際の人々の受療行動研究や、慢性の-病いを抱えた患者や家族の語りの研究で知られる医療人類学の世界的な権威である。アメリカ人類学会が授与する最高の賞、ボアズ賞を受賞。

皆藤 章(かいとう・あきら)
1957年福井県生まれ。京都大学大学院卒業。現在、京都大学大学院教授。臨床心理士。著書に『風景構成法』、訳書にクラインマン『八つの人生の物語−不確かで危険に満ち-た時代を道徳的に生きるということ』(誠信書房)他。

江口重幸(えぐち・しげゆき)
1951年東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業。精神科医(現在、東京武蔵野病院に勤務する)。訳書に、クラインマン『精神医学を再考する−疾患カテゴリーから個人的経-験へ』(みすず書房)、同『病いの語り−慢性の病いをめぐる臨床人類学』(誠信書房)他。



posted by junkudo at 09:19| トークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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