2014/1/30収録
出版における製作というお仕事──出版現場の舞台裏 日本出版者協議会プレゼンツ トークイベント3回
中山銀士(中山デザイン事務所主宰)
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藤巻法明(株式会社精興社営業部第二グループ第一課課長)
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小松正一(中庄株式会社第一営業本部営業二部部長)
司会:河野和憲(彩流社)
「印 刷・製本・紙の価格交渉及び発注」「進行管理」「原価管理」「造本設計」「品質管理」等、本の製作過程で環境を整え、品質や付加価値を追求し、限られた予算と時間のなかでどれだけ「良質」の本を作ることができるか……管理や計算で日々懊悩しながらも見本ができたときには快哉を叫ぶ、それが製作担当である。
デザイナーや営業担当と共闘する版元の「製作」の舞台裏に迫る。
【パネラー】
司会:河野和憲(彩流社)
▼中山銀士(中山デザイン事務所主宰)
1951 年、東京都生まれ。桑沢デザイン研究所中退、現代思潮社美学校・木村恒久図工工房修了。1978〜2005年、石井慎二編集長のもとで「別冊宝島」誌300余号分のデザインを担当(当初はデザイナーではなく執筆者として関わっていた)。山尾三省『聖老人』(1981年プラサード書店)の装本を皮切り
に、主に書籍・図録・CDブックなどのエディトリアル・デザインを生業とし、各種の文庫やシリーズ書籍を含め、現在までに2000冊余りの装丁を手掛けている。装丁を担当した書物は、表紙画像のみをhttp://nakagin.web.fc2.com/ にカタログふうに掲載中。
▼藤巻法明(株式会社精興社営業部第二グループ第一課課長)
1961 年に米沢市で出生の世田谷区民。2013年に創立100周年を迎えた株式会社精興社へまったく印刷に興味がないにもかかわらず1983年に入社。営業畑一筋で現在に至る。好きな映画監督はジョニー・トー。好きな漫画家は谷岡ヤスジ。好きな音楽家はジョナサン・リッチマン。〈本好きの情報探求誌〉『彷書月刊』で約3年半にわたって連載したエッセイをまとめた「昼寝のまくら」がKindleストアで発売中。
▼小松正一(中庄株式会社第一営業本部営業二部部長)
1985 年、中庄に入社。同業営業部での販売受注店頭から情報用紙の営業部そして商業印刷部を経て、995年より出版営業部に配属になり、主に出版社へ書籍・雑誌の本文用紙を中心に紙の提案。2013年5月にメーカーと提携して新書籍のオリジナル商品を開発し多くの出版社や印刷会社へ販売を展開中。江戸時代の天明3年より紙屋を起こし昨年で創業230年、印刷用紙だけでなく家庭紙など紙に関するもののほとんどすべてを取り扱い、最近は新商材にも挑戦している。
一般社団法人 日本出版者協議会[出版協/旧・流対協]とは中小出版社95社が加盟する出版業界団体。・言論、出版及び表現の自由の擁護、・出版者の権利を確立・出版物の再販制度を堅持・出版物の公平・公正な流通確保、という4つの目的を掲げ活動を行っています。