2015年08月11日

宇田智子 (市場の古本屋ウララ店主)× 永江朗(評論家) 本と本屋と人と町と


2015/8/1収録

沖縄・那覇市の牧志公設市場のとなりに、2坪の狭小古書店「市場の古本屋 ウララ」はあります。
地元の人や観光客の往来もにぎにぎしい通りで、うっかりすると見逃してしまいそうですが、一味違った佇まいで、強い存在感を放っています。
今回の話し手のおひとり宇田智子さんはその「市場の古本屋 ウララ」の店主です。
ここ東京の超巨大新刊書店に就職するも、14年後の今、縁もゆかりもない沖縄で古書店主として格闘する日々。
沖縄は、独自の歴史、風土や信仰をもつために、本土の本では事足りません。
それがゆえに、濃密な地産地消の出版文化が形成されます。
いわば、そこに生きる人のための出版。
宇田さんはそこに入り込んで、本を売りたかったといいます。
今回は、そんな場所で、本と人のあいだに入って考えたことを記した『本屋になりたい――この島の本を売る』刊行を記念し、書店人・読書人・著者として出版界を長く見つめてきた永江朗さんとのトークショーです。

※このトークイベントは、「ニコニコ生放送」にて中継いたしました。

【講師紹介】
宇田智子(うだ・ともこ)
1980年、神奈川県生まれ。2002年にジュンク堂書店に入社、池袋本店で人文書を担当。2009年、那覇店開店に伴い沖縄に異動。
2011年7月に退職し、同年11月、那覇市の第一牧志公設市場の向かいに「市場の古本屋ウララ」を開店する。
著書に『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた<ウララ>の日々』(2013年、ボーダーインク刊)がある。
2014年、第7回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。

永江朗(ながえ・あきら)
1958年生まれ。北海道旭川市出身。書籍輸入販売会社勤務、雑誌編集者を経て、フリーライター。書評、インタビュー、エッセイ、批評などを書く。
主な著書に『菊地君の本屋 ヴィレッジヴァンガード物語』『インタビュー術!』『批評の事情』『本を味方につける本』『広辞苑の中の掘り出し日本語』『おじさんの哲学』『誰がタブーをつくるのか』『本について授業をはじめます』『「本が売れない」というけれど』『茶室がほしい。』『そうだ、京都に住もう。』ほか。




posted by junkudo at 07:46| トークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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