2016年03月26日

温又柔 ×中島京子 『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社)刊行記念対談


2016/2/12収録

温又柔(おん・ゆうじゅう)(作家)
中島京子(なかじま・きょうこ)(作家)

2009年に「好去好来歌」(すばる文学賞佳作)でデビューした台湾人作家、温又柔さんの待望のエッセイ『台湾生まれ 日本語育ち』が白水社から刊行されました。
台湾・北京・上海が舞台の旅小説集『のろのろ歩け』(文春文庫)が大好評、台湾で同書の映画化も予定されている中島京子さんをお迎えして、お二人の共通テーマでもある「歴史」と「コトバ」、「家族」などを切り口に、日本と台湾について、そして文学の可能性について、深く探っていきます。終了後、サイン会も予定しています!

【作家紹介】
●温又柔(おん ゆうじゅう)
作家。1980年台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2006年法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。09年「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。11年『来福の家』(集英社)を刊行。同年9月白水社のHPで「失われた母国語≠求めて」の連載スタート。(15年5月まで)
2013年音楽家・小島ケイタニーラブと共に朗読と演奏によるコラボレーション活動<言葉と音の往復書簡>を開始(http://www.sunnyboybooks.jp/author/ponto)。同年、ドキュメンタリー映画『異境の中の故郷――リービ英雄52年ぶりの台中再訪』に出演。

●中島京子(なかじま きょうこ)
作家。1964年東京都生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。出版社勤務ののち、フリーライターに。米国滞在を経て2003年『FUTON』(講談社)でデビュー、野間文芸新人賞候補となる。10年『小さいおうち』(文藝春秋)で直木賞を受賞し、2014年に山田洋次監督により映画化。同年『妻が椎茸だったころ』(講談社)で泉鏡花文学賞、15年、『かたづの!』(集英社)で河合隼雄物語賞、歴史時代作家クラブ作品賞、柴田錬三郎賞、『長いお別れ』(文藝春秋)で中央公論文芸賞受賞。著書多数。近著に『眺望絶佳』(角川文庫)、『パスティス』(筑摩書房)。翻訳に『地図集』(董啓章著、藤井省三氏と共訳)。


『台湾生まれ 日本語育ち』
温又柔著(白水社)
3歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った4年の歩み。


posted by junkudo at 23:26| トークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする