2015年09月03日

高橋 政陽(元テレビ朝日記者)×水野 衛子(中国映画字幕翻訳業) 山口淑子さん没後1年 李香蘭をめぐる満洲と上海

2015/9/1収録

高橋 政陽(元テレビ朝日記者)
水野 衛子(中国映画字幕翻訳業)

戦前の中国と日本で、歌手として女優として活躍した李香蘭こと山口淑子さんが亡くなって、2015年9月で1年になります。
戦後70年の本年、李香蘭の満州と上海での活動を中心に、その足跡を振り返ってみたいと思います。
生前の山口淑子さんに信頼され親しくお付き合いしていた高橋政陽さんに、中国映画翻訳家の水野衛子さんがその知られざる人生をお聞きするとともに、お二人で李香蘭の映画と音楽について語ります。
慶應義塾大学文学部創設125年記念行事「李香蘭 映画と音楽」(2015年9月12日開催予定)でも司会をされるお二人の李香蘭への熱き想いを、ぜひこの機会に感じてみてください。

◆講師紹介◆
・高橋政陽(たかはし まさはる)
売文業。早稲田大学第一部文学部卒。中国留学の後、東京新聞記者を経てテレビ朝日へ。
「ニュースステーション」ディレクター、台北支局長、「サンデープロジェクト」チーフディレクターなど担当。
2007年には日中初の生討論番組となった「朝まで生テレビ」プロデューサー。
2010年退社し現職。晩年の山口淑子さんと親しく、逝去後には「李香蘭という十字架を背負い続けた生涯」(『新潮45』2014年11月号)、「李香蘭の秘めた恋」(『文藝春秋』2014年12月)などを発表。
また日本、香港で競馬評論も手がける。

・水野衛子(みずの えいこ)
中国映画の字幕翻訳、通訳。慶應義塾大学文学部卒。
「初恋のきた道」「HERO」「妻への家路」など 多くのチャン・イーモウ作品、
「始皇帝暗殺」「北京ヴァイオリン」「運命の子」などのチェン・カイコ―作品ほか、100本以上の中国映画の字幕翻訳を担当。
翻訳書に「中国大女優 恋の自白録」(文芸春秋社)、「中華電影的中国語 さらばわが愛、覇王別姫」(キネマ旬報社)、「セデック・バレ」(河出書房新社)などがある。
慶應義塾大学・早稲田大学講師。


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2015年08月28日

齋藤 理一郎(東北大学大学院理学研究科・教授) 物理かふぇ  著者と語る物理の楽しさ#5〜炭素でつくるミラクルワールド、ナノカーボンの世界へようこそ!〜


2015/8/21収録

『基本法則から読み解く 物理学最前線』(共立出版)シリーズ刊行記念トークセッション

齋藤 理一郎(東北大学大学院理学研究科・教授)
パネリスト:大久保 毅(東京大学物性研究所・特任研究員)、島田 誠(共立出版)

人類の歴史は、物質から道具を作り発展してきました。
太古の時代の石器や土器に始まり、青銅器、鉄、シリコンと、それぞれの文明をもたらしてきました。21世紀は炭素の時代といわれています。

未来の素材として、炭素原子が結合してできた6角形からできる、球状の分子フラーレン(C60、1985年)、円筒状の物質カーボンナノチューブ(1991年)、そして1枚の原子層であるグラフェン(2004年)がつぎつぎと発見され、科学者によっていろいろな応用が考えられています。

なぜ炭素の時代なのか?どういう点が注目されているのか?世の中がどう変わるか?ということを、みなさん一緒に考えていきたいと思います。

【講師紹介】
齋藤理一郎(さいとうりいちろう)
東北大学大学院理学研究科・教授
1958年東京生まれ。 埼玉県立浦和高校卒業。東京大学理学部物理学科卒業。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修了。
理学博士(東京大学)。東京大学理学部助手(物理学教室)。電気通信大学電 気通信学部助教授(電子工学科)などを経て、現職。
著書に『フラーレン・ナノチューブ・グラフェンの科学』(共立出版)、『基礎固体物性』(朝倉書店)、『カーボンナノチューブの基礎と応用』(培風館)などがある。趣味は家庭菜園、卓球、ウクレレ。

【パネリスト】
大久保毅
1978年福岡県生まれ。統計物理、磁性体の理論が専門の若手研究者。「物理(もののことわり)」を考えることが好き。なんにでも興味を持ちすぎて、一つのことに集中できないのが欠点。

島田誠
1979年沖縄県生まれ。編集者。幼いころの夢は物理学者。
現在は「科学を親しみやすく、楽しさを広めたい!」をモットーに本作りに勤しむ日々。



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2015年08月27日

高山宏(批評家・翻訳家/大妻女子大学教授)×巽孝之(英米文学者・SF批評家/慶應義塾大学教授) 150年目の新訳版『不思議の国のアリス』(亜紀書房)に驚け


2015/8/15収録

高山宏(批評家・翻訳家/大妻女子大学教授)
巽孝之(英米文学者・SF批評家/慶應義塾大学教授)

ルイス・キャロルの傑作「Alice's Adventures in Wonderland」の初版刊行から、今年はちょうど150周年になります。その記念すべき年に、『アリス狩り』などの著作でも知られる批評家・翻訳家の高山宏さんが『不思議の国のアリス』の新訳版(亜紀書房)を刊行しました。マンガ家・絵本作家の佐々木マキさんが新たにイラストを書き下ろしたこの『アリス』は、「絵もあれば会話もある本」として、大人も子供も楽しめる、まさに150年目にふさわしい「日本語版アリスの傑作」となっています。本書の刊行にあたり、訳者の高山宏さんと、英米文学者・SF批評家の巽孝之さんに、今回の『不思議の国のアリス』の訳業について、そして、なぜ150年にもわたって『アリス』は人々の心を魅了し続けるのかについて語っていただきます。

【講師紹介】
高山宏(たかやま・ひろし)・・・1947年岩手県生まれ。批評家。翻訳家。大妻女子大学比較文化学部教授。著書に『アリス狩り』『近代文化史入門 超英文学講義』『新人文感覚(T・U)』ほか多数。翻訳書にジョン・フィッシャー『キャロル大魔法館』、エリザベス・シューエル『ノンセンスの領域』ほか多数。

巽孝之(たつみ・たかゆき)・・・1955年東京生まれ。英米文学者。SF批評家。
日本英文学会監事。日本アメリカ文学会会長。慶應義塾大学文学部教授。著書に『ニュー・アメリカニズム』『リンカーンの世紀』『モダニズムの惑星』ほか多数。編訳書にダナ・ハラウェイ他『サイボーグ・フェミニズム』ほか多数。


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2015年08月20日

施 光恒(政治学者・九州大学大学院准教授)×柴山桂太(経済思想家・京都大学大学院准教授) 「英語化」政策で我々は何を失うのか? 


2015/8/13収録

施 光恒『英語化は愚民化』(集英社新書)刊行記念

施 光恒(政治学者・九州大学大学院准教授)
柴山桂太(経済思想家・京都大学大学院准教授)

大学授業の「5割英語化」から、日本語を禁止する「英語特区」の提案まで。日本の社会を「英語化」しようとする政策が、進められつつあります。英語化推進派のお題目は国際競争力の向上。しかし、社会の第一線を「英語化」すると、日本は強さを取り戻すのでしょうか?

 日本の強みは、明治初期に「英語公用語化論」をしりぞけ、母国語による国づくりを選択した賜物。それに逆行して国を壊すのが21世紀の「英語化」政策である――。

『英語化は愚民化―日本の国力が地に落ちる』の著者・施光恒さんはそう警鐘を鳴らします。
この対談では、経済思想家の柴山桂太さんをお迎えし、なぜ明治日本が近代化に成功したのか、そして21世紀の「英語化」で日本が何を失うのかを討論します。

施 光恒(せ・てるひさ)
九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。1971年生まれ。政治学者。慶應義塾大学大学院
法学研究科後期博士課程修了。博士(法学)。専攻は政治理論、政治哲学。主な著書に『リベラリズムの再生』(慶應義塾大学出版会)など。

柴山桂太(しばやま・けいた)
京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。1974年、東京都生まれ。京都大学経済学部卒業後、京都大学人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。専門は経済思想、現代社会論。
主な著書に『静かなる大恐慌』(集英社新書)など。



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2015年08月19日

岡部 いさく(軍事評論家)×大森 望(書評家、SF翻訳家) SFおたく道


2015/8/11収録

水玉螢之丞『SFまで10000光年』刊行記念

岡部 いさく(軍事評論家)
大森 望(書評家、SF翻訳家)

昨年12月に惜しまれつつ逝去した、イラストレーターにして漫画家の水玉螢之丞氏。
その水玉氏が、SFマガジン1993年1月号から2002年12月号まで10年にわたって連載したコミックエッセイ『SFまで10000光年』がついに単行本化された。SFからアニメ、ゲーム、フィギュアまで90年代サブカルチャーの奔流のなか、「人がSFファンとして生きるとは、どういうことか?」を追究したその内容は、まるでオタクのための哲学書ともいえるもの。水玉氏はいかにして“オタク思想家”となったのか?
個人的にも親交の深かった大森望氏と、実兄にして軍事評論家の岡部いさく氏が語る。

【岡部いさく(おかべ・いさく)】 軍事評論家
1954年、浦和市(現さいたま市)生まれ。
(岡部冬彦の第2子・長男、第3子で次女の水玉螢之丞の兄)
学習院大学フランス文学科卒業
航空雑誌エアワールド編集員、艦船雑誌シーパワー編集長を経て、フリー。
航空雑誌・艦船雑誌などに寄稿、フジテレビのニュースで軍事・防衛問題を解説。
著書に「世界の駄っ作機」「蛇の目の花園」「英国軍艦勇者列伝」など。
ジャック・キャンベル『彷徨える艦隊〈6〉巡航戦艦ヴィクトリアス』(ハヤカワ文庫SF)に巻末解説を寄稿。

【大森望(おおもり・のぞみ)】 書評家、SF翻訳家。
1961年、高知市生まれ。京都大学文学部アメリカ文学科卒業。
新潮社新潮文庫編集部勤務を経て、フリー。責任編集の『NOVA』全10巻で第34回日本SF大賞特別賞、
第45回星雲賞自由部門受賞。著書に『21世紀SF1000』『新編 SF翻訳講座』『狂乱西葛西日記20世紀remix』など。
〈TheBASIC〉に水玉螢之丞との対談書評「辺境の電脳たち」を連載(1997年)。



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