2015年08月18日

森上 信夫(昆虫写真家)×鈴木 海花(昆虫エッセイスト)「直球と変化球 ― 森上信夫、2冊の新刊を語る」〜『虫目のススメ』著者・鈴木海花が訊く制作秘話〜


2015/7/28収録

森上信夫著 『虫とツーショット』『調べてみよう 名前のひみつ 昆虫図鑑』発売記念トークショー

森上 信夫(昆虫写真家)
鈴木 海花(昆虫エッセイスト)

世の中には、普通に投げても、ボールが勝手に変化しちゃう、クセ球投手がいる。
「昆虫写真界のクセ球投手」こと森上信夫が、その本分を思う存分に発揮した新刊『虫とツーショット』
一方、ギアチェンジをした時は、新刊『名前のひみつ 昆虫図鑑』 のような、きれいな球すじの直球も投げる。 この振れ幅の大きな写真家の創作のひみつに、プライベートでも親交の深い、昆虫エッセイストの鈴木海花が迫ります。

【講師紹介】
森上 信夫 (もりうえ のぶお)
1962年埼玉県生まれ。昆虫がアイドルだった昆虫少年がカメラを手にし、そのアイドルの“追っかけ”に転じ、現在に至る。1996年、「伊達者競演−昆虫のおなか」で、第13回アニマ賞を受賞。
『虫のくる宿』(アリス館)、『散歩で見つける 虫の呼び名事典』(世界文化社)、『樹液に集まる昆虫ハンドブック』(文一総合出版)、『昆虫の食草・食樹ハンドブック』(文一総合出版:共著)など著書多数。
ブログ「昆虫写真家・森上信夫のときどきブログ」
http://moriuenobuo.blog.fc2.com/

鈴木 海花 (すずき かいか)
横浜生まれ。本邦初女性目線で書かれた著書『虫目で歩けば』は、世の女性虫ファンたちが声をあげるきっかけとなった。近刊は『虫目のススメ』。虫の専門家と一般愛好家の架け橋となるべく、「虫愛づる一日」、「虫カフェ」、「むし塾」などのイベントも主催。
ブログ「鈴木海花の「虫目で歩けば」」http://blog.goo.ne.jp/mushidoko64


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2015年08月12日

斎藤 環(精神科医・批評家)×大澤 聡(批評家・メディア史研究者) 批評の奇妙な思春期――1980年代/文学/メディア


2015/8/3収録

大澤聡さんの『批評メディア論』が話題となっています。
精神科医の斎藤環さんは『毎日新聞』の書評で批評の「風景を一変させる」成果であるとして、文体と視点の「新しさ」を絶賛されました。
二人を掛け合わせるとどんな化学反応が起こるのか?
批評の行方を占うべく、今回のイベントが企画されました。
転換点となった1980年代の文化状況を復習するとともに、現在の文学やメディアにも目配りしていただきます。
対話のなかで新たなパースペクティブが提示されることでしょう。
年長の読者にとっては懐かしく、若い読者にとっては噂に聞けどよく知らぬ、そんな「80年代」について批評的に語り尽くす珍しい機会です。

【講師紹介】
斎藤環(さいとう・たまき)
1961年生まれ。精神科医/批評家。筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。
筑波大学医学研究科博士課程修了。医学博士。
専門は思春期・青年期の精神病理、病跡学。
著書に『オープンダイアローグとは何か』(医学書院)、『ビブリオパイカ――斎藤環書評集1997-2014』(日本評論社)、『世界が土曜の夜の夢なら――ヤンキーと精神分析』(角川書店)他多数。

大澤聡(おおさわ・さとし)
1978年生まれ。批評家/メディア史研究者。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。
日本学術振興会特別研究員を経て、現在、近畿大学文芸学部専任講師。
著書に『批評メディア論――戦前期日本の論壇と文壇』(岩波書店)。
各種媒体にジャーナリズムや文芸に関する文章を発表。


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2015年08月11日

松原 隆彦/パネリスト:大久保 毅/島田 誠(共立出版) 物理かふぇ  著者と語る物理の楽しさ#4 〜実は宇宙はスカスカだった!〜


2015/7/24収録

『基本法則から読み解く 物理学最前線』(共立出版)シリーズ刊行記念トークセッション

松原 隆彦(名古屋大学大学院理学研究科・准教授)
パネリスト:大久保 毅(東京大学物性研究所・特任研究員)
      島田 誠(共立出版)

満天の星を見上げると、どこもかしこも星があるように見えます。
ですが、最近の観測の結果、実は、宇宙は大規模構造という蜂の巣のような、星がある部分とない部分があり、大部分がスカスカなことがわかりました。
しかし、まだまだ謎は残っています。
宇宙の疑問を一緒に考えてみませんか?

【講師紹介】
松原隆彦(まつばらたかひこ)
名古屋大学大学院理学研究科・准教授
1966年長野県生まれ。京都大学理学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。
博士(理学)。東京大学大学院理学系研究科・助手、ジョンズホプキンス大学物理天文学部・研究員、名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構・准教授などを経て、現職。
2012年度、第17回日本天文学会・林忠四郎賞を受賞。
著書に『宇宙に外側はあるか』『宇宙はどうして始まったのか』(以上、光文社新書)、『現代宇宙論』『宇宙論の物理()』(以上、東京大学出版会)、『大規模構造の宇宙論』(共立出版)、共著に『宇宙のダークエネルギー』(光文社新書)、『宇宙論II』(日本評論社)などがある。

【パネリスト】
大久保毅
1978年福岡県生まれ。統計物理、磁性体の理論が専門の若手研究者。
「物理(もののことわり)」を考えることが好き。
なんにでも興味を持ちすぎて、一つのことに集中できないのが欠点。

島田誠
1979年沖縄県生まれ。編集者。幼いころの夢は物理学者。
現在は「科学を親しみやすく、楽しさを広めたい!」をモットーに本作りに勤しむ日々。


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宇田智子 (市場の古本屋ウララ店主)× 永江朗(評論家) 本と本屋と人と町と


2015/8/1収録

沖縄・那覇市の牧志公設市場のとなりに、2坪の狭小古書店「市場の古本屋 ウララ」はあります。
地元の人や観光客の往来もにぎにぎしい通りで、うっかりすると見逃してしまいそうですが、一味違った佇まいで、強い存在感を放っています。
今回の話し手のおひとり宇田智子さんはその「市場の古本屋 ウララ」の店主です。
ここ東京の超巨大新刊書店に就職するも、14年後の今、縁もゆかりもない沖縄で古書店主として格闘する日々。
沖縄は、独自の歴史、風土や信仰をもつために、本土の本では事足りません。
それがゆえに、濃密な地産地消の出版文化が形成されます。
いわば、そこに生きる人のための出版。
宇田さんはそこに入り込んで、本を売りたかったといいます。
今回は、そんな場所で、本と人のあいだに入って考えたことを記した『本屋になりたい――この島の本を売る』刊行を記念し、書店人・読書人・著者として出版界を長く見つめてきた永江朗さんとのトークショーです。

※このトークイベントは、「ニコニコ生放送」にて中継いたしました。

【講師紹介】
宇田智子(うだ・ともこ)
1980年、神奈川県生まれ。2002年にジュンク堂書店に入社、池袋本店で人文書を担当。2009年、那覇店開店に伴い沖縄に異動。
2011年7月に退職し、同年11月、那覇市の第一牧志公設市場の向かいに「市場の古本屋ウララ」を開店する。
著書に『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた<ウララ>の日々』(2013年、ボーダーインク刊)がある。
2014年、第7回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。

永江朗(ながえ・あきら)
1958年生まれ。北海道旭川市出身。書籍輸入販売会社勤務、雑誌編集者を経て、フリーライター。書評、インタビュー、エッセイ、批評などを書く。
主な著書に『菊地君の本屋 ヴィレッジヴァンガード物語』『インタビュー術!』『批評の事情』『本を味方につける本』『広辞苑の中の掘り出し日本語』『おじさんの哲学』『誰がタブーをつくるのか』『本について授業をはじめます』『「本が売れない」というけれど』『茶室がほしい。』『そうだ、京都に住もう。』ほか。




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2015年08月10日

丸山 宗利(九州大学総合研究博物館) 『きらめく甲虫』(幻冬舎刊)刊行記念トークイベント


2015/7/22収録

丸山 宗利(九州大学総合研究博物館)

まるで銀細工のようなプラチナコガネ、日本の伝統紋様さながらに多様な柄のカタゾウムシ、虹色の輝きが美しいアトバゴミムシ……。甲虫の中でもとくに金属光沢が美しいもの、珍しい模様を背負っているもの、色合いが芸術的なものを厳選して紹介する写真集『きらめく甲虫』が7月上旬に刊行となりました。
今回は刊行を記念して、著者の丸山宗利氏によるトークイベントを開催。美しく輝く虫の写真をお見せしながら、世界各地の虫事情、採集や撮影の裏話など、本には収まりきれなかった甲虫愛をお話しします。

●そもそも甲虫ってどんな虫?
●なぜ敵に狙われそうなきらきらした姿なのか?
●模様を拡大すると、宝石みたいに美しいものも
●輝きは色素によるものではなく、表面の構造で光を反射している
●きらきらした姿には体温の上昇を防ぐ役目も
●カタゾウムシの複雑な模様を上手に真似るカミキリムシ
●タイ、カメルーン、マダガスカル、コスタリカ、中国、日本……世界各地の虫事情
など

【講師紹介】
丸山宗利(まるやま むねとし)
1974年東京都出身。北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。博士(農学)。
九州大学総合研究博物館助教。大学院修了後、日本学術振興会の特別研究員として3年間国立科学博物館に勤務。2006年から1年間、同会の海外特別研究員としてアメリカ・シカゴのフィールド自然史博物館に在籍。08年より現職。アリと共生する好蟻性昆虫が専門。シカゴ在任中に深度合成写真撮影法に出会う。現在、研究のかたわら、さまざまな昆虫の撮影も行っている。著書に『ツノゼミ ありえない虫』(幻冬舎)、 『森と水辺の甲虫誌』(編著)『アリの巣をめぐる冒険』『アリの巣の生きもの図鑑』(共著)(いずれも東海大学出版会)などがある。近著『昆虫はすごい』(光文社新書)は10万部のベストセラー。



※こちらのトークイベントの動画配信はありません。
posted by junkudo at 13:39| トークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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